押し付けられる使命(バーテックスVt・アンチバーテックスAV)
バーテックス(Vt)とアンチバーテックス(AV)
人生の目的とか方向性、そういったものを読んでいくとき、主に天体、MCなどを見ていくわけですが、『使命』を考えるときに見る感受点として、VtとAVがあります。なお、Vt、AVは計算上から導きだされる感受点で実際の天体ではありません。
押し付けられる使命
松村潔先生の著書、完全マスター西洋占星術 (The series of perfect master)によると、
AVは、好む好まざるを得ず集団性から押し付けられる個人の使命
Vtは、集団から押し付けられたことで生じる環境との関わり方
とあり、簡単に言うならば、周りから押し付けられる役割(AV)とその時にとる行動(Vt)と思われます。
なんかもう、”好む好まざるを得ず”とか”押し付けられる”とかの時点で重苦しい感じが半端ないです…!笑
同著書では、”Vt,AVは、アセンダント、MCと等価の重要度を持つ”としながら、”これまであまり注目されていない”のは、”人間像を単純に見たいという意向”と”PCなどで天体の位置を正確に計算できない時代に、これを数式で導くのは面倒だった”という理由ではないかとされています。
重要な感受点でありながら、今日ホロスコープリーディングであまり使われていない理由を私なりに考えるのであれば、これはもう単純に、考えても仕方がないから!だと思います。
「人に押し付けられる」ということは、自分でどうにかできる範疇じゃないということで、知ることができてもコントロールできることではないのです。
天体と合であればますます人生に影響してくる
しかし、このVt、AVに個人の天体がコンジャクション(重なっていたり)すれば、使命、宿命的な側面が人生に色濃く出てきます。
自分のホロスコープで検証
そこで、自分のホロスコープで検証。
私のAVは2ハウス山羊座。よって、【現実的に堅実に(山羊座)自分の所有する資質や能力を使って稼いでいくこと(2ハウス)】が集団から押し付けらます。当の本人はというと…働かないで食べていけるならその方が良いなぁ()という感じ。
AVは周りから勝手に押し付けられる使命なので、必ずしも自分の思考に合致しているとは限りません。そのことに苦手意識を持っていたりすることだってあります。
Vtは8ハウス蟹座なので、【限られた狭くて深い関係性の中(8ハウス)で気持ちを通わせながら相手を受け入れて受容していく、さらに言うならばその対象を守り育てていく(蟹座)】ことが、使命を果たすためにとる行動です。
*Vtは4〜9ハウス、Avは10〜3ハウスに出現するため、ハウスにはあまり意味を持たせないという考え方もあります
避けられないから使命
私は天体が7ハウスから12ハウスに集中しているので、結局のところ社会に出ていかなくてはならないのかなぁと思っています。個人的にはそうせずに、なんとか生きていきたいと思っていましたが、そうはいかない様子。家庭に籠っていたら段々と色々上手くいかなくなってきて、現実に押し出されて活動を始めました。ドランゴンヘッド・テイルも10ハウス-4ハウスなので、家庭と仕事のバランスに関しては人生のテーマになるのでしょう。
2ハウス山羊座のルーラー土星は、カルミネート天体だったりしますので、AV(集団に押し付けられる使命)とMC(社会的最終到達点)がそれほどかけ離れたものでは無さそうです。
何事も地道に行けよってことですね
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