【四柱推命】源氏物語に登場する姫君の十干を想像する(1)
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源氏物語、四柱推命でも考えてみました
先日、源氏物語・竹取物語と宿曜経における黄道十二宮との関連を書いた「源氏物語のコスモロジー/大久保健治 著」を読みました。
そこで、今回は完全に個人的な趣向により、登場人物(姫君たち)の日柱天干(日柱の十干:その人のコアな性質や性格の土台を表す部分)を想像してみたいと思います🖊
甲(きのえ)
末摘花
「源氏物語のコスモロジー」では、秤宮(天秤:主題「愚直」)に対応していた末摘花。
実直に、素直に源氏を待ち続ける末摘花。その度を越した生真面目さに甲っぽさを感じます。
(末摘花の描写では、黒貂の毛皮や先が赤くなった鼻など、天秤座に相対する牡羊座の描写があります。竹取物語における牡羊座の描写は「火鼠の毛皮」です)
乙(きのと)
夕顔
「源氏物語のコスモロジー」では、師子宮(獅子:主題「子供」)に対応していた夕顔。
実際に子どものような無邪気さと可愛らしさを持ちながら、頭中将の北の方に脅されればすぐに姿を隠してしまったり、最期は儚くこの世を去ります。
一方で、源氏との出会いの場面では自ら扇子に歌を添えるような大胆な面も持ち、芯の強さやある意味たくましさを感じる夕顔。乙っぽい…!
戊(つちのえ)
朝顔の斎院
源氏が若い頃から想いを寄せ求婚し文を届けるも、最終的に身体を許さなかった女性。
「源氏物語のコスモロジー」では、夫妻宮(双子:主題「咎」)に対応する帖で登場しています。
源氏以外にも多くの求婚者がありながら生涯未婚で通す信念の強さは、【戊】の目標達成への強さが、山を本質に持つ戊っぽいところです。非常に真面目で冗談が通じなそうなところも。動かざること山のごとし・・・
己(つちのと)
花散里
「源氏物語のコスモロジー」では、蟹宮(蟹:主題「欺瞞」)に対応していた花散里。
男女の関係を超えた信頼関係を築いている源氏と花散里。源氏が藤壺の宮への気持ちに折り合いがつかず、木の枝に辺り花散らしていた時に「花がかわいそうですのでどうかおやめください」と声をかけた女性です。
気立ても良く出しゃばらず、源氏も花散里と話をすることで救われたはずです。源氏の子である夕霧にも慕われます。
人間的な温かみで周りの人に安心感を与えるのは【己】の人。花散里の優しい人柄にぴったりです。
庚(かのえ)
朧月夜の君
「源氏物語のコスモロジー」では、弓宮(射手:主題「企み」)に対応していた朧月夜の君。
朧月夜、なので【丁(ひのと)=月の人】にしたいところですが、源氏の政敵の娘でありながら、興味を持ったら源氏との仲も厭わない強さと堂々とした態度と伸びやかな色気は、絶対に【庚】…!
個人的なイメージとしては、この帖の主題になっている「弓宮」の現代における射手座の解釈「情熱の色気を持つハンター」とマッチしています♐
帝からの寵愛を受け、源氏との間で人知れず悩む姿もそれを表に出さない強さも、射手っぽいし、庚っぽい。
朧月夜の君との仲が原因で源氏は結果的に須磨に流されます。
辛(かのと)
葵の上
「源氏物語のコスモロジー」では、磨宮(山羊:主題「闘争」)に対応していた葵の上。
(主題の闘争は、葵の上と六条御息所の葵祭の場所取り争いという家来同士の代理戦争を描いています)
源氏の年上の正妻であり、帝の妻にと育てられたためプライドの高さがあり、源氏よりも自身が年上であることを気にして素直に心を開けない。源氏とは冷たい夫婦仲であったけれど、出産を期に心が通じ合ったところで六条御息所の呪咀により他界します。
十干…の予想、難しいところですが…強いて言えば【辛】
生まれついて徳を持ち人に大切にされる。気位が高く頑張り屋。源氏に対しても弱音を吐かず耐え忍ぶところは「辛っぽい」です。
壬(みずのえ)
空蝉
「源氏物語のコスモロジー」では、蟹宮(蟹:主題「欺瞞」)に対応していた空蝉。
空蝉は若い頃に宮仕えをする予定だったものの、親の死によりそれは果たされず、身分の低い夫の後妻になりました。人妻でありながら源氏と関係を持つという「流されやすさ」を持ちつつも、そのまま流され続けることなく最終的には「もう関係は持たない」と源氏を拒み通す強さと流動性は「壬っぽい」ところです。
長い…!
長くなってしまったので、2回に分けます。
そしてまだ主要人物(紫の上や明石の君、六条御息所)について書いていないという…
特に、紫の上や明石の君は非常に難しい…😱
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